水糸は、そのにあるけれど見えない領域を仮に可視化するため、光の線のような強い発色を以て、指標として用いられます。建物の空間を縦横無尽に張り巡らされた水糸により現れた光の線は空間内のみ存在しながら、互いに繋がり、光の溜まりを創ります。
作品の一部は島民によって編まれ、島とアーティスト、そして鑑賞者をつないでいます。
<C邸について>
かつてこの場所にあった築200年以上の建物に使用されていた松材をできる限り多く使い、広い空間を持つギャラリーとして再生しています。
アーティスティックディレクター:長谷川祐子 | 建築:妹島和世

犬島「家プロジェクト」
犬島の集落に「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いを込め、2010年、企画展示を目的としたギャラリーを開館しました。
アーティスティックディレクターに長谷川祐子、建築家に妹島和世を迎え、現在、「F邸」「S邸」「I邸」「A邸」「C邸」の5つのギャラリーと「石職人の家跡」に、さまざまなアーティストの作品を公開しています。
集落に点在するギャラリーは、かつて建っていた民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられています。
長谷川は、島の風景を見ながら点在する作品を巡る体験を「桃源郷」をテーマにした一連の物語になぞらえています。

C邸/エーテル
アーティスト:下平千夏
作品No.:in04-B
料金:2,060円 | ※犬島精錬所美術館、犬島 くらしの植物園と共通 | ※15歳以下無料
休業日:火曜日(3/1~11/30) | 火・水・木曜日(12/1~2/28) | ※祝日の場合は開館、翌日休館 | ※月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
開館時間:10:00-16:30 (最終入館16:00)