◆小豆島_Shodoshima 三都半島エリア_Mitohanto

海辺のクォーツ(sd13)-平野薫

投稿日:

人が住んでいない空き家に足を踏み入れる時、人が住んでいる家とは違う何か異色な気配を感じる。それは、古着に残る着用者の気配と似ている。
これまで作家は “古着を糸になるまで分解する、そしてその糸を結び直すことによって、新たな形へと生まれ変える” という手法を用いて、気配や記憶など実体が不確かで不可思議な存在を追い求めてきた。
今回の会場となる20年ほど使われていなかった空き家は、1階が倉庫、2階が若夫婦の住居として改築された建物。
この展示では、ふたつの時代を記憶する会場となる空き家もひとつの作品の素材としている。
現代を生きる私たちが中に入ることで、この空き家は三つの時が交錯する装置となり、急速に変化し続ける現代の私たちの暮らしについて考察する機会を与えてくれるだろう。その一方で、空き家から出てきたこの地域特有のもの、旧池田中学校や旧蒲生小学校の制服、破魔矢や脱穀機などを素材とすることで、この地域の人々の暮らしの記憶の作品化も同時に目指す。

引用:https://setouchi-artfest.jp/seto_system/fileclass/img.php?fid=artworks_mst.20190509192615b2793fcddfe5da3db9a6b77325c8f03d&d=0&w=970&h=662&b=ffffff&t=0&s=1
【作品データ】
海辺のクォーツ
アーティスト:平野薫
作品No.:sd13
料金:無料
休業日:会期中無休
開館時間:9:30-17:00







-◆小豆島_Shodoshima, 三都半島エリア_Mitohanto
-

執筆者:

関連記事

エレメント(sd17)-志水児王

生産や役割を終え、全てが静止している様に見える工場。作家はこの場に固有の運動パターンを持ち込み、通常では知覚する事のできない現象を抽出することによって、静止していた空間を新たな循環モデルとして再起動す …

アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社(sd31)-ビートたけし×ヤノベケンジ

高さ約8メートルもの巨大な彫刻が、井戸から姿を現す。島にある古井戸の底に潜む巨大な地霊的化け物が出現し、人々を脅かすという寓話的な設定だ。ビートたけしが構想したプランをもとに、ヤノベケンジが実現。実際 …

つぎつぎきんつぎ(sd22)-岸本真之

不要になった陶磁器を集め、「金つぎ」という修復技法を参照した手法でつなぎ合わせた立体作品。島の人たちの思い出の品を作品としてよみがえらせる試みだ。 ※この作品は「迷路のまちエリア」と「草壁港エリア」の …

境界線の庭(sd10)-土井満治

三都半島谷尻地区の海沿いに突如現れる、妙に広く、人工的なこの空き地は、地面と海が構造物に隔たれることなく連続的に繋がれ、眺望に優れた場所になっている。また、立地的にもその成り立ちからも、海と山との間に …

小豆島の木(sd37)-竹腰耕平

小豆島の北海岸線で伐採された木に着目したインスタレーション。長い年月を生きてきた木を最後に掘り出し、その存在をあらわにする。私たちが普段木を見上げることとは異なるアプローチで木と相対する。 2016年 …




瀬戸内国際芸術祭2019

人気記事

Translate »