今や世界中のアートファンが目指す場所となった「地中美術館」
現在は入場は事前予約制となっているため、まずはチケットの確保が必要です。
Contents
地中美術館
地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながらつくり上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。
http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html
クロード・モネ
印象派を代表する画家、クロード・モネが手掛けた最晩年の「睡蓮」シリーズ5点が展示されています。
自然光のみでの鑑賞となり、部屋のサイズ、デザイン、素材はモネの絵画と空間を一体にするために選定されています。
とても贅沢な環境で鑑賞ができます。

クロード・モネ
1840年パリに生まれた印象派を代表する画家。1926年ジヴェルニーの自宅で86歳の生涯を終える。
代表作 : 「印象:日の出」のほか、「積み藁」、「ルーアン大聖堂」。1883年に移り住んだジヴェルニーに“水の庭園”と呼んだ睡蓮の池とそれを囲む庭を自ら造園し、それをモチーフに生涯描き続けた。
1927年5月17日、「睡蓮」を展示するオランジュリー美術館が公開される。「睡蓮の池」 C.1915-26年 「睡蓮-草の茂み」 1914-17年 「睡蓮」 1914-17年 「睡蓮の池」1917-19年 「睡蓮-柳の反映」 1916-19年
ウォルター・デ・マリア
直径2.2mの球体と27体の金箔を施した木彫を配置したアートスペースは、空間全体を作品と考えるデ・マリアの指示により設えられています。天井からの自然光のみで鑑賞するこの空間は、時間帯によって部屋の採光状況が劇的に変化します。

ウォルター・デ・マリア
1935年カリフォルニア州オルバニーに生まれる。1953-59年カリフォルニア大学バークレー校史学学科卒業、美術学科修士課程修了。2013年死去(享年77歳)。
代表作:「ライトニング・フィールド」(1977年、ニューメキシコ)、「ニューヨーク・アース・ルーム」(1977年、ニューヨーク)、「ブロークン・キロメーター」(1979年、ニューヨーク)、「見えて/見えず 知って/知れず」(2000年、直島)。「タイム/タイムレス/ノー・タイム」 2004年
ジェームズ・タレル
光そのものをアートとして提示するジェームズ・タレル。ここでは、タレルの初期から現在までの代表的なシリーズの中から選ばれた3作品を、年代をおって体験することができます。
また「オープン・スカイ」では、閉館後、日没にかけて行う約45分のナイトプログラムも完全予約制にて鑑賞が可能です。

ジェームズ・タレル
1943年カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。1965年ポモナカレッジで知覚心理学と数学の学士号を取得。1965〜66年カリフォルニア大学アーバイン校大学院にて美術史を学ぶ。1973年クレアモント大学院芸術修士号取得。1979年ローデン・クレータープロジェクト着工。現在、アリゾナ州フラッグスタッフ在住。
代表作 : 「ローデン・クレーター」(1979年〜、アリゾナ)、「スカイスペース」(1986年、P.S.1、ニューヨーク)、「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」(1999年、直島)、「光の館」(2000年、新潟)。「アフラム、ペール・ブルー」 1968年 「オープン・フィールド」 2000年 「オープン・スカイ」 2004年
安藤 忠雄
地中美術館は、安藤忠雄の建築を構成する主な素材であるコンクリート、鉄、ガラス、木を使用し、デザインを極限まで切りつめて設計されています。地中だけで構造体を構築したこの建物は、非モニュメンタルでいて、建築的という相反する意味を両立させています。

安藤忠雄
1941年大阪生まれ。1969年安藤忠雄建築研究所設立。建築家、東京大学名誉教授。プリッカー賞(1995年)、UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル(2005年)をはじめ国内外で受賞多数。
代表作:1989年「兵庫県立こどもの館」、「光の教会」(大阪)、1992年「ベネッセハウス」(直島)、2000年「淡路夢舞台」(淡路島)、2002年「フォートワース現代美術館」(アメリカ)、2004年「地中美術館」(直島)など
施設データ・チケットについて
チケットは事前予約制です。→地中美術館 オンラインチケットサイト
※ 地中美術館(直島)の15分毎の日時指定入館予約チケットです。
※鑑賞環境保持のため、同一時間は8名様分までの販売となります。 9名以上は団体予約サイトより受付。
【作品データ】地中美術館
アーティスト:安藤忠雄
作品No.:na21-B
Tel:087-892-3755(地中美術館受付)
料金:2,060円 ※15歳以下無料
休館日:月曜日 ※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館
開館時間:[3/1~9/30] 10:00~18:00(最終入館17:00)、[10/1~2/28] 10:00~17:00(最終入館16:00)
開館カレンダー: http://benesse-artsite.jp/calendar/
地中カフェ



瀬戸内の美しい風景が一望できるカフェです。解放された空間で改めて自然を感じることができるよう、屋外スペースも設けています。鑑賞体験の最後を締めくくるにふさわしい豊かな時を提供しています。
※地中カフェは美術館入館者のみ利用可能です。。
【お店データ】地中カフェ
営業時間:[3/1~9/30] 10:30~17:45(L.O.17:30)、[10/1~2/28] 10:30~16:45(L.O.16:30)
定休日:地中美術館の休館日に順ずる
TEL:087-892-2558
(※変更になっている場合もありますので実際行かれる場合は確認をお願いします!)
地中ストア

地中ストアは「地中美術館で体感した感覚を、日常生活でも再認識できる商品を提供する場所」をテーマにしたストアです。
地中美術館の建築やアーティストの関連書籍やグッズのほか、地中美術館限定のオリジナル商品として、ポストカードやステーショナリーも取りそろえています。
店舗内にある木の椅子やテーブルなどインテリアデザインは安藤忠雄氏が手掛けました。地中美術館内の店舗ですので、ご来館の際は是非お立ち寄りください。
※地中ストアは美術館入館者のみ利用可能です。
【お店データ】地中ストア
営業時間:[3/1~9/30] 10:00~18:00、[10/1~2/28] 10:00~17:00
定休日:地中美術館の休館日に順ずる
TEL:087-892-3755(地中美術館)
(※変更になっている場合もありますので実際行かれる場合は確認をお願いします!)
チケットセンターショップ

地中美術館チケットセンターでは、豊島、犬島のベネッセアートサイト直島の各美術施設のご案内もしています。鑑賞後のご休憩、シャトルバスの待ち時間などにお役立てください。
瀬戸内の地域性を生かした特産品やドリンク類などを販売しています。
営業時間:[3/1~9/30] 10:00~17:30、[10/1~2/28] 10:00~16:30
地中の庭

地中の庭は、当館所蔵作品の作家であるクロード・モネが自ら造園したジヴェルニーの庭に植えていたとされる植物をベースに、約200種類の草花や樹木から構成される庭園です。モネが晩年に好んで描いた睡蓮をはじめ、柳やアイリスなど四季を通してお楽しみいただけます。モネが描こうとした「自然」という主題そのものを立体的に感じていただける空間となっています。
