◆男木島_Ogijima

Trieb-家(og11)-遠藤利克

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人が去り残された家というものは、かつて暮らしていた住人の心的状況を濃密に残留させ、家それ自体が記憶の装置と化して踏み込む者を圧倒する。
今回、作品設置空間として与えられた場所は、朽ち果てた一軒の民家であった。
だがその家屋は、とうの昔に廃墟になり果てていたようで、住人の感情や記憶はすでに漂白されていた。まさに、情念や生命の気配といった類は、見事に捨象され、廃屋はただひたすら、潔く佇んでいた。
ここに関係を開く唯一の方途は、その「気配」に関与すること以外には無いように思えた。

※夏・秋会期公開作品です。

引用:https://setouchi-artfest.jp/seto_system/fileclass/img.php?fid=artworks_mst.201904182313061c307cd6b652823e44ef12e0e07e83c3&d=0&w=970&h=662&b=ffffff&t=0&s=1
【作品データ】
Trieb-家
アーティスト:高橋治希
作品No.:og11
料金:300円
休業日:会期中無休
開館時間:9:30-16:15







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