◆男木島_Ogijima

Trieb-家(og11)-遠藤利克

投稿日:

人が去り残された家というものは、かつて暮らしていた住人の心的状況を濃密に残留させ、家それ自体が記憶の装置と化して踏み込む者を圧倒する。
今回、作品設置空間として与えられた場所は、朽ち果てた一軒の民家であった。
だがその家屋は、とうの昔に廃墟になり果てていたようで、住人の感情や記憶はすでに漂白されていた。まさに、情念や生命の気配といった類は、見事に捨象され、廃屋はただひたすら、潔く佇んでいた。
ここに関係を開く唯一の方途は、その「気配」に関与すること以外には無いように思えた。

※夏・秋会期公開作品です。

引用:https://setouchi-artfest.jp/seto_system/fileclass/img.php?fid=artworks_mst.201904182313061c307cd6b652823e44ef12e0e07e83c3&d=0&w=970&h=662&b=ffffff&t=0&s=1
【作品データ】
Trieb-家
アーティスト:高橋治希
作品No.:og11
料金:300円
休業日:会期中無休
開館時間:9:30-16:15







-◆男木島_Ogijima
-

執筆者:

関連記事

オンバ・ファクトリー(og06)、オンバカフェ

Contents1 オンバ・ファクトリー2 オンバ・カフェ オンバ・ファクトリー 坂道や細い路地が多い男木島では、オンバ(乳母車)が必須品である。島の人たちのオンバにカラフルなペイントや装飾を施し、日 …

男木島 路地壁画プロジェクト wallalley(og05)

「wallalley」とは「wall(壁)」と「alley(路地)」を組み合わせた造語。島で集めた廃材や廃船などに風景のシルエットをカラフルに描き、民家の外壁に設置した作品だ。もはや島の景観の一部とな …

青空を夢見て(og17)

男木小・中学校の体育館の正面に、刺繍されたように見える雲と青い空が出現。作者が島を訪れた際、強烈に感激した瀬戸内の青い空と光がイメージの源になっている。子供たちに詩的な体験をさせたいとの願いの表れでも …

タコツボル(og02)

2013年に開催された瀬戸内国際芸術祭以降、男木島にはU・Iターン移住者が増加している。その多くは子育て世代で、子供が増えたことにより2014年に男木小中学校が、2016年には男木保育所が、休校状態を …

部屋の中の部屋(og15)

部屋の中に、90度回転した部屋が出現。つまり、本来は畳の床であるはずの面が壁になっていたり、床の間が床にあったり、天井のような壁から外を眺めたりといった不思議な空間だ。通常は横に並んでいるはずのふすま …




瀬戸内国際芸術祭2019

人気記事

Translate »